豊かで多様な学校生活
本校には中学校までの学校生活を順調に送ってきた生徒だけではなく、何らかの理由で不登校を経験したり、体調面で学校を休みがちだったり、学習に不安を抱えていたりなど、様々な経歴を持った生徒たちが入学し、共に学んでいます。しかし、本校の学校生活は何か変わったところがあるのかと言えばそのような事はなく、規律を重んじ、勉学に励み、部活に熱中し、行事で級友や教師と泣いたり笑ったり、ごく普通のありふれた学校生活がここにはあります。むしろ多様な生徒が集う学校ならではの、豊かな学校生活が醸し出されています。
一人ひとりの可能性を引き出す3つの特色
〜ICT・簿記を駆使できる人材を育成〜
教育課程はアプリケーションソフトウェアを軸とするICT(情報通信技術)教育と、簿記・電卓を軸とするビジネス教育の2つの柱を中心に編成しています。ICT教育では日本情報処理検定協会から表彰を受ける生徒も例年輩出しています。また本校の大きな特徴はHTML/CSS/JavaScriptによるwebページ制作や、Javaによるゲームプログラミング実習など、プログラミング言語教育も行っている点です。ビジネス教育では「全国経理教育協会簿記・電卓大会」の全道大会に毎年出場しており、優勝を狙う高段位の生徒もいます。
〜心豊かで活力ある人間性の育成〜
総合的な学習の一環として本校では介護福祉学習を通して現代の高齢化社会で求められている心の教育を行っています。北海道内では介護福祉学習に取り組んでいる高校は数校しかなく、胆振管内では高等専修学校である本校のみです。本校の介護福祉学習は、「ホームヘルパー養成講座」として北海道知事から認定を受け、医療機関や福祉施設の協力を得て講義や実習を行っています。1年生全員が学び、「障害者居宅介護従業者基礎研修課程」の修了資格が与えられます。これからの地域社会を支えていくための貴重な役割を果たしています。
〜1年生から進路を考える取り組み〜
本校は進路指導部、担任団、外部講師、地元企業、職業安定所などが連携し手厚い就職指導を実践しています。この結果、過去数年間は連続して就職内定率100%を達成しています。また大学進学についても希望があれば経験豊富な専任教員が個別の学習サポートを行っており、生徒一人ひとりの「自己実現」を全力でサポートしています。
基礎学力向上を支援
中学校在学中の生徒・保護者から、「高校の勉強についていけるのだろうか」という学習面での相談を受けることがよくあります。本校では様々な学力の生徒を幅広く受け入れている環境から、1年生では「数学」と「英語」でチームティーチングを行い、一人ひとりにきめ細かく対応しています。中学校の内容からじっくりと学びなおし、苦手を克服し、卒業後に社会で活躍するための基礎学力を身に付けていきます。
地元で活躍する卒業生
本校には創立67年の歴史と伝統があり、そして商業や情報、介護を学んだ数千人の卒業生を輩出しています。苫小牧市は製造業の街であり、地元企業から毎年多くの求人が来ます。本校で学び「生きる力」を身に着けた卒業生たちが地元企業や介護施設で活躍しています。